ユダの十字架
夜明けの日差しは
己を照らさで
凍える背中の
我が悪しき罪然り
耐え難き血の渇き
潤し身は温かき人を捨つ
拾われし命の
使ひては富を得
心忘れたり
囚わるる人の責めたらぬ
未だ優しき
瞳が突き刺さる
己の受け賜ふ貴き罰は
有り難き最後の恩恵
仇となりし穢れた身を
消したらん
汝へ応うる全て
燃えたぎるる十字を刻みし
夕去りの月の己を照らさで
滴る雫のえも信ぜられりし
残されし命の
我が最大たる
償ひに当たるる
逝き給ひし人の魂をば
己の物と引き換えに
神たる汝の本物たらば
永久に息づき
真価を見せてみよ
この手に受け賜ひし
銀貨の二度と
美しき光とは見えぬ
傷にまみれし御首よ憩えよ
己を十字にくくりて
曲:Shinna
詩:Saqu
2006.5
back